がん検診は、レントゲンをとって終わりの肺がん検診から、何でこんな目に合わないといけないのかという苦しい検診までさまざまです。
私にとって最もつらく、避けて通りたいのは胃がん検診です。毎年、「今年はやめておこうかなあ。」と逡巡する検査です。でも、がんになって放射線治療する方がもっとつらいですからね。
生まれて初めての胃カメラは、苦しくつらい思い出として一生忘れられないでしょう。のどからカメラを入れるのですが、みんながやっていることだし、私も普通にできるんじゃない?くらいにのんきな気持ちで臨みました。
まず、のどに麻酔をするため、スプレーをのどに吹きかけ、紙コップに入った液体でうがいをしました。ベッドに横たわると、看護婦さんが、「身体の力を入れずに楽にしてくださいね。だ液が出るようでしたら、このトレイに出してください。」とにこやかに言いました。
私は素直に力を抜きました。検査してくれる医師が、私ののどにカメラを入れようとします。おえっ!なんか巨大な物体がのどをつつくだび、おえっ!何度もそれを繰り返しました。検査を申し込んだことを悔やんでいるうち、やっとのどを通過しました。しかし、そのあともカメラが動くたびに、おえっ!は続きます。涙とよだれで私の顔はダラダラです。終わってからも涙は止まりませんでした。放心状態でベッドからしばらく起き上がれず、看護婦さんにも心配されて恥ずかしかったです。